ヒイラギの種播き

先にヒイラギに実が付いたと投稿した 今年初めて実を付けたヒイラギの果実が、黒く色付いて来ました。全てが同時に黒くなるのでは無く、少しづつ変色して行く様です。果肉が付いていて それを小鳥や動物に食べさせて、種子を遠くに運んで貰う事を狙った植物…

シデコブシの実

前回の投稿で シデコブシの揷し木を紹介しました。その際 「今迄一度も実を付けた事が無く、今年も実を付けませんでした」と書きましたが、もう一度本当に無いのかと その木を良く調べ直してみました。すると 葉の陰に2個の実が付いているのを見付けました…

緑枝挿しの様子

以前緑枝挿しのセットの作り方を投稿しましたが、今年はサンショウとシデコブシをしましたので、その様子を紹介します。セットの詳細は 前回の投稿を参照して下さい。 サンショウ 雌雄別株のサンショウに、僅かですが 両性花の付くアシガラサンショウと名付…

ヤマブドウの雄株の取り木

今年も ヤマブドウの袋掛けした雌株の房に、種子の入った大粒の実は 成りませんでした。この袋掛けは、この雌株が自家受粉しているのではないかと予想して、近くの雄株の花粉が掛からない様にする為の作業でした。今年は 雌株の花の数が沢山に増えたので、袋…

ウメの種子の発芽実験

ウメの種子には 特殊な発芽抑制機構が有り、今までの10年以上に亘る発芽実験で その凡その内容が分かって来ました。今年もその内容を追加確認する為、次の様な実験をしてみました。 今までの実験で判明した発芽抑制機能 ウメの種子は、種子を播くと 8月迄…

梅の実の収穫

今年も梅の実の収穫時期になりました。我が家には 梅酒用と梅干用の梅の木が、各1本づつ有ります。今年は 春先の色々な花の開花時期が、早くなって その期間も長くなった様に感じます。梅の収穫時期も 少し早まった様に感じます。 梅酒用の梅 梅酒用の梅は…

ヤマブドウの実の膨らみ

ヤマブドウの実が膨らんで来ました。現在の房の状態は 4つに分けられます。柄の先に何も付いていない状態、胡麻粒程の小さな球体が付いた物、小豆程の球体が付いた物、大豆程の大きな球体になった物です。一番多いのは胡麻粒程の物で、後は何も無い物 小豆…

ヒイラギの実

我が家の庭には ヒイラギの木が4株有ります。全て小さな苗を 山で採取した株です。一番古い株は 30年ほど前で、次の株が20年ほど前で、両方とも花を良く咲かせる雄木です。残り2株は 10年と5年ほど前に植えた株で、去年まで花は気付きませんでした…

デワノマタタビの発芽

かなり以前に ミヤママタタビの発芽について投稿しましたが、今回はデワノマタタビの発芽条件について投稿します。 ミヤママタタビの発芽条件 ミヤママタタビは 高山帯の厳しい寒冷地に自生するマタタビ科の植物です。平地の暖地で普通に種子を播いても 発芽…

 新顔の果物

デワノマタタビは キューウィフルーツの仲間で、新潟,長野,福島,山形の豪雪地帯にだけ自生する マタタビ科の蔓植物です。この植物は まだ馴染みが薄くあまり目にしませんが、 家庭でも簡単に栽培出来そうな新顔の果物ですので、今回は その家庭向の試験栽培…

ヤマブドウの花後

ヤマブドウの雌株が自家受粉しているかを調べる為、2年前から雄花の花粉がかからない様に、雌花に 袋を掛けています。この雌株は 最近何故か害虫が殆どいなくなったので、良く成長し3年前から花を付け始めました。最初は2房で 年々数が増えて 5房 20房…

強かに生き残る実生ボタン

左の葉は 4月中旬に芽を出したボタンの葉はです。右は 背景と混ざって見難いですが、去年 枯れてしまったボタンの茎です。普通の市販のボタンならば、出て来た芽は シャクヤクなのですが、これは実生のボタンなので ボタンの芽です。数年前にここに植え付け…

異常なボタンの経過報告

5月初めの状態です。 地表近くの小さい葉が、去年の初夏に 地表の切り株から芽を出した葉です。半分くらいは枯れましたが、残り半分くらいは まだ緑色で 枯れていません。この葉は 部分的にしろ 10ヶ月保っている事になります。普通のボタンの葉は 4ヶ月…

ヤマブドウの発芽

先の「紛らわしい発芽」として投稿した件で、ヤマブドウの種子を播いておいたのを忘れてしまい、ツタの発芽と思い込んで 1本引き抜いてしまった件の経過投稿です。出て来た本葉を見ると、やはりツタではなく ヤマブドウの様でした。あれから双葉も大分大き…

ヤマユリの帯化現象

ヤマユリでは稀に茎が横に連なって帯状になる現象が現れます。その殆どは肥料分の多い畑に植えられた場合に現れています。私も数十年前に 一度見た事が有ります。それもやはり畑に植えた株で、ただその株が翌年どうなったのかは、全く記憶が有りません。ここ…

春の花便り 4月後半

・復活したボタン 30年近く前に播いた実生株で、コウモリガの被害に何度か遭って、その上 隣接するイヌマキの枝に 覆い被されて、数年前には 枯死寸前にまでなっていました。当然 花は10年ほど前から咲いていませんでした。ところが 数年前から コウモリ…

紛らわしい発芽

春は色々な植物が 発芽して来ます。播いた植物の芽と とても良く似た芽を出す植物が、同じ時期で同じ場所に生えて来る事が有ります。そんな紛らわしい事例を投稿します。 ヤマユリ ヤマユリが発芽した苗床です。中上と中央が 2年目に発芽して来たヤマユリで…

変異ボタンの経過報告 4月編

4月の半ばを過ぎても 下の方に、まだ 去年の初夏に出た葉が 枯れずに残っています。古い葉の面積で見ると 3割程は枯れましたが、まだ 7割程は緑色です。その葉が残っている為か、3月始めに出た新しい葉の展開が まだ終わりません。まだ 葉や茎に赤みが残…

庭の花便り

これから庭に ボタンを始め 色々な花が咲き始めます。それらの内 珍しい花を 咲き次第 逐次投稿して行きます。 ・ボタンの花 今年初めて花を付けた実生株の花です。 30年近く前に 種子を播いた 実生株の花です。 ・ミヤママタタビの花 今年初めて花を付け…

発芽遅れの株

春は発芽の季節ですが、種子の中には中々発芽して来ずに 晩春になって漸く発芽してくる株が有ります。発芽遅れの原因は 種子の方に有るのだと思いますが、その原因は 調べるのが大変で 良く分かりません。その遅れて発芽する株の多くに見られるのが、普通の…

サンショウの花の写真撮影

サンショウの花の写真が どうしても上手く撮れないので、再度挑戦してみました。対象は 最初に見付けた アサクラサンショウの株の両性花です。前回は花が風に揺れて 焦点が合わせ難かったので、花を採取して 背後に葉を置いて 花を目立つ様にしました。これ…

ヤマブドウの雌花の袋掛け

ヤマブドウの花の咲く頃となりました。家に3株有るヤマブドウの雌株の内の1株が、今年は殆どの新芽に 花が付いていて、数えきれない多さです。去年は20房程でしたので、格段の多さです。近くに雄株を1株植えてあり 花も咲くのですが、その雌株は 花が咲…

アシガラサンショウの遺伝特性

3月27日に アシガラサンショウの両性花の写真を投稿しましたが、以前から その写真の株の種子を播いて 育てていた実生株の内の1株が、この春にやっと初めての花を付けました。このアシガラサンショウの実生株が花を咲かせるのは、これが2例目になります…

サンショウの両性花

今年もサンショウの花が咲き始めました。毎年 雄株の雄花の中にある両性花を探して 観察しているのですが、今年は全く違う景色が見られました。私は非常に強い近視でしたので、眼鏡をかけても小さい花はハッキリ見えませんでした。去年の秋に眼科医から 白内…

ウケユリに挑戦

ウケユリは 奄美諸島の請島に多く自生するユリなので、「ウケユリ」と名付けられたそうです。最近はその数が激減して 絶滅危惧種に指定されています。その原因は 乱獲と栽培の難しさに有ると言われています。ササユリも同じ原因で 減少していますが、私の調…

変異ボタンの経過報告

先に4回に亘って 葉が長期間枯れないボタンについて、寒ボタンではないかと 投稿をしました。このボタンが予想外の生態を現していますので、今後その経過を定期的に報告して行きたいと思います。 過去の経過と その写真 ・20年の晩秋に 苗床から直植えに…

まぼろしのヤマシャクヤク

ヤマシャクヤクの芽出しが終わって、蕾が膨らんで来る頃になりました。でも 今年の我が家の庭には ヤマシャクヤクの姿は有りません。理由は デワノヤマシャクヤクと混同しない様に、苗から花の咲く株まで 全てのヤマシャクヤクを、知り合いの園芸業者に引き…

ウメの種子の発芽抑制機構

今年もウメが発芽して来る時期となりました。ウメの種子の持つ発芽抑制の仕組みを解明しようと、毎年 前年に色々組み込んでおいた実験条件の結果が判明する時です。今回は予想した現象が 僅かしか出ず、残念ながら その仕組みを証明出来るものでは有りません…

ヤマユリの不思議

ヤマユリの小さな苗が 芽を出してくる時期になりました。今年は思いも寄らない鉢に ヤマユリの苗を見つけました。その鉢の在った場所は、十数年前まで 7,8鉢のササユリやヤマユリの鉢が置かれていた 木漏れ日のさす所です。でも この素焼きの鉢には ユリは…

白紋羽菌

庭の土には 色々な沢山の微生物が棲みついています。中でも真菌類の白い糸の様なものが見える「白紋羽菌」が目立ちます。この菌は 果樹や花木や野菜の根について、その植物を枯らしてしまう「白紋羽病」の原因菌として、悪名の高い菌として有名です。でも 本…