変異ボタンの経過報告

先に4回に亘って 葉が長期間枯れないボタンについて、寒ボタンではないかと 投稿をしました。このボタンが予想外の生態を現していますので、今後その経過を定期的に報告して行きたいと思います。

過去の経過と その写真

・20年の晩秋に 苗床から直植えにして 定植した。それ迄も 葉は8月には枯れる 通常のボタンだった。

・22年7月初めに 地上部が刈られ、根だけ残っているのに気付いた。その後8月には葉を出して 12月の写真の様な姿になっていて、9月になっても葉は枯れなかった。

・22年12月になっても 葉が枯れないので、通常のボタンではないと考え、これを手元に置いて 今後詳しく観察して行く為に、発泡スチロールの箱に移植した。

f:id:tanemakijiisan:20230324114656j:image22年12月27日の姿

 

f:id:tanemakijiisan:20230324115559j:image23年1月30日の姿、このボタンは 二季性ではないかと 色々調べてみました。

 

f:id:tanemakijiisan:20230324121808j:image23年3月1日の姿

 

f:id:tanemakijiisan:20230324122009j:image23年3月24日の姿

前年の葉がまだしっかりと残っているのに、新しい葉が大きくなって来ました。一般の落葉樹は 古い葉が落ちてからでないと、次の芽は動き出しません。常緑樹のクスノキは、新しい芽が伸び出すのと同時に古い葉を落として行きます。ユズリハは、新しい葉が展開し終わると 古い葉を落として行きます。このボタンも 4月に古い葉を落とせば、常緑樹のユズリハと同じと言う事になります。先に二季性ボタンについて教えて頂いた専門家は、異常な時期の刈り込みによる刺激で起きた現象と考えられるので、翌年には元に戻ると思うと言われていました。確かにこの現象は 異常な刺激が原因ですが、でももしこの状態が暫く続くとしたら、二季性が現れたのでは無く常緑性が現れたのかも知れません。この春は花は付きませんでしたが、二季性であれば 9月に芽が出て蕾が見られますし、常緑性であれば 9月になっても芽は動かず  葉は枯れずに残り、普通のボタンに戻っていれば 葉は枯れて芽は動いていないでしょう。何れにしろ 9月には判定が出来ます。

今後どの様になるか 注意深く観察して行こうと思います。