ヤマシャクヤクの種子

7月に入るとヤマシャクヤクの葉が弱り始めて、種子も熟して鞘が割れ始めますので、その種子の様子を紹介します。 鮮やかな種子の姿 ヤマシャクヤクは花が咲いた後に、2〜4個の鞘を付けます。その数はその株の前年の葉の状態によって決まります。鞘の中の種…

種間雑種のユリ

我が家の庭に品種はよくわからないユリですが、毎年良く咲いてくれるユリが有ります。今年も立派に花を咲かせてくれましたので紹介します。 入手の経緯 7,8年前に、夏の暑さに耐えるユリの栽培法を調べていた際、その実験に使う目的で、知り合いのユリの研…

ベニスジの花

ヤマユリの変種にベニスジと呼ばれている花が有ります。今年も我が家で、このベニスジが咲きましたので紹介します。 入手の経緯 十数年前にユリの研究者から、ベニスジを1株分けて頂きました。そのベニスジは、その方が横須賀の栽培家から入手した株の木子…

ヤマユリの開花

ヤマユリの開花の時期になりましたので、その開花状況を紹介します。 ヤマユリの種類 我が家には現在3系統で総数50株以上のヤマユリが栽培されています。この3系統のユリはすべて、自生地から採取した株が暑さで消えてしまった後に、それらが残した大量…

ザロンバイの実の収穫

庭の実の収穫用の2本目のウメが収穫期になり,先日それを収穫しましたので,その状況を紹介します。 収穫時期 このウメの実は、実の大きさに比べ種子が小さく皮も柔らかいので,梅干し用に使っています。梅干しにすると、白加賀等の一般の梅干し用の梅に比…

ノカンゾウの花

そろそろユリの花が咲く時期になりますが、それに先駆けてノカンゾウが鮮やかな橙色の花を咲かせますので紹介します。 雑草以上の逞さ もう20年以上前に家人が入手して植えた草ですが、植えた場所が落葉樹の下で日当たりもそれほど良くなく、肥料も与えず…

ジャガイモの花

ジャガイモ畑一面に可愛い青い花が見られる季節になりました。でも花の後に実がなっているのを見た事がありません。何故なんでしょう。今回は芋類の花と実について見てみましょう。 芋類の花 身近に見られる食用の芋類としては,ジャガイモ,サツマイモ,サ…

ナンテンの花

ナンテンの花の季節になりました。普段よく目にする花ですが、よく観察するとちょっと変わった咲き方をしますので、紹介します。 開花順序 ナンテンの花房は1房に150〜200輪の花を付けます。小さい蕾が大きくなって白くなる迄は、全ての花が同じ様に成長が進…

セイタカヤマシャクヤクの開花

ヤマシャクヤクから遅れること一月半ほど経った5月中旬に、やっと比較用に植えたセイタカヤマシャクヤクが咲きました。 この株の栽培目的 7年前の秋に取り残してしまったセイタカヤマシャクヤクの実が1個有り、他の種子は既に蒔き終わっていたので、ヤマシ…

サンショウとウメの実の収穫

サンショウとウメの実を収穫しましたので紹介します。 サンショウ 10数年前に庭の隅に自然に生えて来た野生のサンショウが有ります。数年前から実を沢山付ける様になりました。それまで家では実は食べていませんでしたが、せっかく実が採れる様になったので…

庭の木の花

春に咲く庭にある山の花木を紹介しまず。 ハコネサンショウバラ 二十数年前に箱根で実を拾って、種子を蒔いたものです。中々花が咲かず17年目にやっと花を咲かせました。その後は毎年花を咲かせていますが、今年は少な目です。自生地は標高5,600m以上の山地…

ウメの実のその後

ウメの実がだいぶ大きくなって来ましたので、その様子を紹介します。 トウジバイ このウメは珍しい形質を3つも併せ持った非常に珍しい株です。一つ目は冬至の頃花が咲き始める早咲き性、二つ目は実が梅雨明け頃まで青さを保って落ちない青梅性、三つ目は強…

春の木の花

この時期に咲くあまり見られない花を紹介します。 ミヤママタタビの花 4月上旬から2週間程かけて、下から上に咲いて行きます。これは雌花で付いている雄しべは飾りで、受粉能力は有りません。キューゥイの花粉を付ければ実が成りますが、その種子は蒔いても…

春の草木

庭のヤマユリに、意外な姿を見せている株が有りますので、それらを中心に紹介します。 ヤマユリ 今年は全般的に草木の季節の進み方が早い様に感じますが、ヤマユリもかなり早い様に思います。毎年花を咲かせている株は、もう3個の蕾が見えて来ています。ヤマ…

春の庭の様子

タンポポ 何処からか種子が飛んで来て生えた者です。詳しくは知りませんが、萼が反り返らず春だけ咲くので、在来種のタンポポではないかと思います。まさに春爛漫の光景ですね。 セイタカヤマシャヤクの発芽 セイタカヤマシャヤクとヤマシャヤクを比較する為…

ヤマブドウ

関東近辺ではヤマブドウは、中高山の山奥に行かなければ見られません。ヤマブドウは紅葉する葉の中では最も大きくとても綺麗で、食べられる実も成るので人気のある野生の蔓植物です。最近はこの果実に多量に含まれるポリフェノールが注目されて話題になって…

ウメの種子の二重発芽抑制機構

ウメの種子には、いままで知られていなかった二段階の発芽抑制作用が有る事が分かって来ました。その二段階目の発芽抑制作用について解説します。 樹木の種子の発芽抑制 樹木の種子には、発芽抑制機構を持つ者が多く有ります。その目的は、親株の根元で発芽…

3月中旬の庭

春の彼岸頃になると、いろいろな草木が動き始めます。以前に紹介した庭の草木の動きを追って紹介します。 ギョウジャニンニク 去年の9月に二度目の葉を出した株は、1月中旬に寒さで葉が枯れました。でも2月中旬には、他の普通の株と同様に葉を出して、3月中…

アシガラサンショウ

そろそろサンショウの花が咲き始める季節になりました。サンショウは雌雄別株の樹木です。雄花を付ける雄株の中に、その雄花に混じって、雌しべと雄しべを持った両性花を付ける株が見つかりました。両性花を付ける株はまだ報告されていなかったので、この様…

早春の庭

3月に入ると庭の草や木が動き出します。その発芽や新芽の様子を紹介します。 最も早く動き出すのがギョウジャニンニクです。2月の中旬にはもう芽を出して来ます。 この箱の株は、植え付けてからそのままで何も手を付けていません、右隣に少し見えているのは…

セイタカヤマシャクヤク

ヤマシャクヤクは、春に明るい雑木林の中にひっそりと白い花を咲かせる宿根草です。山野草愛好家の間では人気のある植物です。その栽培法を調べている中で、ベニバナヤマシャクヤクと言う変種が有る事を知りました。そこでそのベニバナヤマシャクヤクを入手…

デワノマタタビ

マタタビ科マタタビ属の6番目の種? 従来日本に自生するマタタビ属の種は、シマサルナシ、ウラジロマタタビ、マタタビ、ミヤママタタビ、サルナシの、5種とされていました。私はそのサルナシの中に、サルナシとは異なるデワノマタタビと呼ばれる、別種が含まれて…

木性蔓植物の花を早く咲かせる誘引法

一般の樹木では、実生苗や揷し木苗はかなりの年数を経ないと、なかなか花を付けない事が多いのです。早く花を咲かせる方法として、「成木痛め」と称して幹や根を傷付ける方法が有りますが、木性蔓植物の場合は、特殊な誘引法を採ると早く花を咲かせる事が出来…

ザロンバイ(座論梅)

やっと暦の上では春になりましたが、春に先駆けて最初にわが家の庭に咲く木の花がウメです。今年はウメやスイセンの開花がかなり遅れている様に思います。12月初めに咲き始めた冬至梅も、その後開花が止まり1月下旬にやっと満開になりました。例年1月下旬に…

ミヤママタタビの平地での栽培

ミヤママタタビ ミヤママタタビは中部地方や関東地方では、標高1500~2000mに自生するマタタビ科の木性蔓蔓植物です。マタタビ科の中では最も標高の高い所に自生しています。平地での栽培は難しいと思われて、栽培はされていない様です。ただ果実は採取が困難…

春の息吹

ギョウジャニンニク 9月に出た葉は、1月中旬に枯れて、側にもう今年の若葉が出ています。 ヤマシャヤク 落ち葉を退けると、もうこんなに大きな芽を覗かせています。

ユリと風の関わり

ユリの名前は、「花が風にユラユラ揺れるから来ている」と言われています。ユリは、その根、茎、花、種子の各部が風と深く関係する仕組みになっています。これらは意外と気付かれていないのもので、どの様に風と関係しているか、各部について解説していきます。…

ヤマユリ達の生き残り戦略

ヤマユリやササユリは、とても栽培が難い植物です。それは一般の栽培植物には無い、特殊な形質を備えているからです。それ等の形質は、ヤマユリ達の持つ種としての生き残り戦略によるものと私には思えます。それを一言で言うと「環境の良い所に出た株は枯ら…

サンショウ

サンショウは古くから日本古来の香辛料として、多くの人に親しまれて来ました。その割りに個々の形質については、知っている人は意外と少ないのです。そこでここでは、その余り知られていない部分を中心に解説していきます。 花 サンショウは雌雄別株で、当…

ギョウジャニンニク

以前植物の調査で長野県北部へ行った時、地元の人が山の植林地の林床に、副業としてギョウジャニンニクを栽培している、と話してくれました。ギョウジャニンニクは沢山は作れないが、林床を利用出来て時間はかかるが手間がかからないので、林業の副業に適し…