ヒイラギの種播き

先にヒイラギに実が付いたと投稿した 今年初めて実を付けたヒイラギの果実が、黒く色付いて来ました。全てが同時に黒くなるのでは無く、少しづつ変色して行く様です。果肉が付いていて それを小鳥や動物に食べさせて、種子を遠くに運んで貰う事を狙った植物は、果実を同時には熟させずに 多くの個体に少しづつ食べさせて、色々な所へ運ばせます。ヒイラギの果実は 虫も食べている様で、木に付いたまま 端の方を齧られた実も有ります。果実が落ちない内に、12個を採取しました。

f:id:tanemakijiisan:20230619171910j:image果肉を指で粗取りしてから、水洗いしながら 爪で綺麗に掃除します。鉢に1個づつ播いたものと、1鉢に4個纏めて播いたものを作って置きました。ウメの種子は纏めて播くと発芽出来ない様になっているので、ヒイラギも確認の為やってみたのです。発芽率は5~6割と予想しているのですが、以前同じ仲間のウスギモクセイを播いた時には、3割程だった様に記憶しています。

このヒイラギやモクセイの仲間やビワは、秋に花が咲いて 春に実が熟す、温帯では珍しい植物です。温帯では 厳しい冬を越してから、花を咲かせて 実を育てるのが普通です。この仲間は 元亜熱帯に生息していて、開花は 春でなく 乾季が終わってからにしたので、温帯に進出してからも その方法を維持した植物ではと思います。