庭のちょっと変わった光景 2題

我が家では 良く見る光景なのですが、一般にはあまり見られない光景だと思いますので、投稿しておきました。

ユリの根張り

f:id:tanemakijiisan:20240504160558j:image ヤマユリの鉢植えで、球根が成長すると 土の量が少なって来るので、球根の上端が 土から少し覗く程になってしまい、茎から出る上根の付け根が、地表より上になってしまいました。実際は小枝のチップに隠れて見えませんが、チップを退けると この様に見えます。もう1,2週間すると 根は固い土の中まで伸びて行き、その後は 根が縮み始めて 茎を全周方向に引っ張って支えます。そのお陰で 強風に遭っても、ユリの茎は 揺れるだけで 倒れる事は無いのです。球根の下の土が柔らかいと 根の踏ん張りが効かず、根が縮んだ時に 根も茎も腐って枯れて行きます。その為 少なくとも球根の下だけは、固く締まった土壌が必要なのです。ユリの根には 養分吸収以外に、この様な重要な役割が有るのです。

この写真はヤマユリですが ササユリやタモトユリでも、土が少ないと 同じ様な光景が見られます。野生のユリでも 生えた場所の土壌が浅いと、見られる光景です。

鉢植えの場合も 急いで土を加えてやらなくても そのままで大丈夫ですが、水遣りは切らさない様に気を付けます。この写真のユリも 1,2輪の花を咲かせ 実も付けます。

鉢植えのキノコ

f:id:tanemakijiisan:20240504164801j:image 庭の全ての鉢やプランターには、一切肥料は与えていません。その代わり 乾燥防止と施肥を兼ねて、生の小枝を完全に乾燥させて作ったチップを敷き詰めて置きます。この小枝は腐って行く過程で、微生物やミミズの餌になり その後に肥料分になります。当然菌類も セルロース等の繊維分を食べてくれますので、結果として 時期になると キノコが現れます。気になる時は キノコを取り去っても、全く問題有りません。中には 稀に紫紋羽菌の様に、生の植物に入り込む者も有りますが、一時だけ暴れてじきに収まります。

チップは十分乾燥させておかないと、早く腐って 微生物や植物にも 養分過剰になって 害が出ます。完全に乾燥させてあると、毎日水遣りをしても 簡単には腐りません。