ヤマユリの木子の取り出し

耐暑性の有る鉢植えのヤマユリの葉が 完全に枯れましたので、株が増え過ぎた鉢の木子を取り出す作業を投稿します。

木子の取り出し

始めに 鉢の土の上に撒いてある 小枝のチップを丁寧に全部取り除いて、それを作業後に戻しますので 分けてとって置きます。次に 鉢の壁に沿って そっとシャベルなどを入れて 土を解していきます。周りの土が柔らかくなったら、そこから素手で球根を探りながら 土をかき出します。小さな球根は 土に混ざって出て来ますので、球根と土を分けて置きます。大きな球根は 鱗片を崩さない様に 手でそっと握り、軽く揺らしながら引き抜きます。この取り出し作業をする際、親株には触らない様に 十分注意して作業します。親株の位置は 枯れた茎を見て確認しながら 作業します。取り出した土も 後で戻しますので、分けて とって置きます。我が家では 農薬は一切使っていませんので、殆どの鉢に 1,2匹のミミズが住み着いています。そのミミズも大切な土作りの役割を担っていますので、そっと土と一緒に置いておきます。

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土の埋め戻し

親株を残して 木子を全部取り出したら、分けて置いた土を元の鉢に戻します。ミミズも一緒に戻してやります。上から土を軽く押さえておきます。その上に元の小枝のチップをかけて、もし少なければ 補充しておきます。この時 ユリに良いと思って 肥料などを施すと、翌春に芽を出した株は ウイルスによって葉が縮れて枯れてしまいますので、絶対に施肥はしてはいけません。これで木子の取り出しは完了です。この鉢は また2,3年すれば また同じ様に木子を作りますので、もし増やそうと思えば 2,3年で10倍以上増やせます。

木子の清掃作業

取り出した木子は、後の作業がやり易い様に 出来るだけ土を払っておきます。球根の下に付いている根は、根の付け根から 良く切れるカッターナイフ等で 丁寧に切り落とします。この根を付けたまま植え付けると、殆どの球根は 腐って消滅してしまいます。もし誤って親株を引き抜いてしまった場合は、その親株の下根は 木子と同様に完全に切除してから、元の鉢の元の位置に戻します。

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これは 2鉢分の木子です。親株が耐暑性が有り 葉の活動期間が長いので、木子が出来易いのでしょう。大きいのは 2年前に出来た球根で、来年に花を付ける株も有ります。他に10鉢以上も 木子の多い鉢が有るのですが、取り出しても植える鉢がもう無いので、そのまま見守るしか有りません。

木子の植え付け

背の高いプラ鉢に 下半分に固く木炭を詰めて、その上に下根を切除した球根を植え付けます。植え付けの詳細は、以前に投稿しておきましたので、それを見てください。