ユリの球根の移動

寒さもようやく緩んで、草木の芽生えの季節となりました。早いユリは もう大きな芽を出しています。ユリの球根の面白い生態が見られますので、投稿します。

ユリの球根の移動

ユリの球根は 毎年僅かですが 決まった方向に移動します。直植えだと気付き難いのですが、鉢に植えると良く分かります。その毎年の移動距離は、球根の大きさの1/4〜1/5ほどです。球根の外観からは どの方向に移動するかわからないので、鉢に植え付ける時は 真ん中に植えます。鉢はあまり大きな物は使わないので、球根が大きいと すぐに鉢の端に到達してしまいます。私の所では ユリは一度植え付けると、ユリが枯れるか鉢が壊れるかしないと、植え替えはしません。鉢の端に到達したユリがどうなるか観察してみました。

ユリのその後

10年以上前から毎年少しづつ大きくなっている鉢植えのヤマユリが有ります。数年もしない内に球根は鉢の端に到達してしまいました。その後が気になって良く見ていたのですが、毎年鉢の壁にへばり付く様に生えています。Uターンするか壁に沿って右か左に向きを変えれば良いと思うのですが、何故かそうはしません。今年も去年の茎を押し退けて、茎と壁の間から芽を出しています。もう4,5年は続いています。

木子の移動

このユリの球根の移動が気になったので、以前直径30cmほどの鉢の中央に、ヤマユリを植えてみました。このユリは 鉢が大きいせいかすぐに大きくなり、速い速度で鉢の端に向かって移動をしました。一般にこの様に元気なユリは、株の周りに沢山の木子を付けます。その木子の移動を観察すると、面白い事に 全ての木子は、ほぼ親株と同じ方向に移動します。まるで全ての木子が親株と同じジャイロスコープを持っているかの様な感じです。結果的に親株が動く方向の反対側の半分は、ユリが全く生えていない空き地になります。

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