2021-01-01から1年間の記事一覧
この時期に咲くあまり見られない花を紹介します。 ミヤママタタビの花 4月上旬から2週間程かけて、下から上に咲いて行きます。これは雌花で付いている雄しべは飾りで、受粉能力は有りません。キューゥイの花粉を付ければ実が成りますが、その種子は蒔いても…
庭のヤマユリに、意外な姿を見せている株が有りますので、それらを中心に紹介します。 ヤマユリ 今年は全般的に草木の季節の進み方が早い様に感じますが、ヤマユリもかなり早い様に思います。毎年花を咲かせている株は、もう3個の蕾が見えて来ています。ヤマ…
タンポポ 何処からか種子が飛んで来て生えた者です。詳しくは知りませんが、萼が反り返らず春だけ咲くので、在来種のタンポポではないかと思います。まさに春爛漫の光景ですね。 セイタカヤマシャヤクの発芽 セイタカヤマシャヤクとヤマシャヤクを比較する為…
関東近辺ではヤマブドウは、中高山の山奥に行かなければ見られません。ヤマブドウは紅葉する葉の中では最も大きくとても綺麗で、食べられる実も成るので人気のある野生の蔓植物です。最近はこの果実に多量に含まれるポリフェノールが注目されて話題になって…
ウメの種子には、いままで知られていなかった二段階の発芽抑制作用が有る事が分かって来ました。その二段階目の発芽抑制作用について解説します。 樹木の種子の発芽抑制 樹木の種子には、発芽抑制機構を持つ者が多く有ります。その目的は、親株の根元で発芽…
春の彼岸頃になると、いろいろな草木が動き始めます。以前に紹介した庭の草木の動きを追って紹介します。 ギョウジャニンニク 去年の9月に二度目の葉を出した株は、1月中旬に寒さで葉が枯れました。でも2月中旬には、他の普通の株と同様に葉を出して、3月中…
そろそろサンショウの花が咲き始める季節になりました。サンショウは雌雄別株の樹木です。雄花を付ける雄株の中に、その雄花に混じって、雌しべと雄しべを持った両性花を付ける株が見つかりました。両性花を付ける株はまだ報告されていなかったので、この様…
3月に入ると庭の草や木が動き出します。その発芽や新芽の様子を紹介します。 最も早く動き出すのがギョウジャニンニクです。2月の中旬にはもう芽を出して来ます。 この箱の株は、植え付けてからそのままで何も手を付けていません、右隣に少し見えているのは…
ヤマシャクヤクは、春に明るい雑木林の中にひっそりと白い花を咲かせる宿根草です。山野草愛好家の間では人気のある植物です。その栽培法を調べている中で、ベニバナヤマシャクヤクと言う変種が有る事を知りました。そこでそのベニバナヤマシャクヤクを入手…
マタタビ科マタタビ属の6番目の種? 従来日本に自生するマタタビ属の種は、シマサルナシ、ウラジロマタタビ、マタタビ、ミヤママタタビ、サルナシの、5種とされていました。私はそのサルナシの中に、サルナシとは異なるデワノマタタビと呼ばれる、別種が含まれて…
一般の樹木では、実生苗や揷し木苗はかなりの年数を経ないと、なかなか花を付けない事が多いのです。早く花を咲かせる方法として、「成木痛め」と称して幹や根を傷付ける方法が有りますが、木性蔓植物の場合は、特殊な誘引法を採ると早く花を咲かせる事が出来…
やっと暦の上では春になりましたが、春に先駆けて最初にわが家の庭に咲く木の花がウメです。今年はウメやスイセンの開花がかなり遅れている様に思います。12月初めに咲き始めた冬至梅も、その後開花が止まり1月下旬にやっと満開になりました。例年1月下旬に…
ミヤママタタビ ミヤママタタビは中部地方や関東地方では、標高1500~2000mに自生するマタタビ科の木性蔓蔓植物です。マタタビ科の中では最も標高の高い所に自生しています。平地での栽培は難しいと思われて、栽培はされていない様です。ただ果実は採取が困難…
ギョウジャニンニク 9月に出た葉は、1月中旬に枯れて、側にもう今年の若葉が出ています。 ヤマシャヤク 落ち葉を退けると、もうこんなに大きな芽を覗かせています。
ユリの名前は、「花が風にユラユラ揺れるから来ている」と言われています。ユリは、その根、茎、花、種子の各部が風と深く関係する仕組みになっています。これらは意外と気付かれていないのもので、どの様に風と関係しているか、各部について解説していきます。…
ヤマユリやササユリは、とても栽培が難い植物です。それは一般の栽培植物には無い、特殊な形質を備えているからです。それ等の形質は、ヤマユリ達の持つ種としての生き残り戦略によるものと私には思えます。それを一言で言うと「環境の良い所に出た株は枯ら…
サンショウは古くから日本古来の香辛料として、多くの人に親しまれて来ました。その割りに個々の形質については、知っている人は意外と少ないのです。そこでここでは、その余り知られていない部分を中心に解説していきます。 花 サンショウは雌雄別株で、当…
以前植物の調査で長野県北部へ行った時、地元の人が山の植林地の林床に、副業としてギョウジャニンニクを栽培している、と話してくれました。ギョウジャニンニクは沢山は作れないが、林床を利用出来て時間はかかるが手間がかからないので、林業の副業に適し…