3月に入ると庭の草や木が動き出します。その発芽や新芽の様子を紹介します。
最も早く動き出すのがギョウジャニンニクです。2月の中旬にはもう芽を出して来ます。
この箱の株は、植え付けてからそのままで何も手を付けていません、右隣に少し見えているのは、2,3年前に左の親株から採取した種子を蒔いで育てた株です。それ以前に蒔いた7,8株は、大きな株になり植える場所が無いので、去年の秋にセイタカヤマシャクヤクの箱に同居させました。広い所に植えると、余地が無くなるまで増えます。
去年の夏に蒔いた種子が発芽した4株で、1本は浮き上がってしまったまま発芽しています。
次に動き出すのがヤマシャクヤクです。3月初めに葉を出し始めます。
これも一度植えたらそのままです。ただ小さい箱に植え付けてしまった株は、大きい箱に植え替えてやります。10年以上経っても、毎年花を咲かせ実を付けます。十分乾燥させた小枝のチップを敷き詰め、水やりだけで施肥はしません。
3月初めには、ボタン、シャクヤク、ヤマシャクヤク、セイタカヤマシャクヤクが、種子から一斉に発芽して来ます。
去年の8月にまとめて蒔いておいたボタンです。
自然に鉢に落ちた種子が発芽したシャクヤクです。
去年の夏に蒔いたヤマシャクヤクです。大きくなると芽出しが少し早くなって、2月中旬には芽が動き出します。
一昨年の秋に蒔いたセイタカヤマシャクヤクの発芽です。このセイタカヤマシャクヤクは、種子から発芽する時期はヤマシャクヤクと同じですが、大きくなるに従って春の芽出しが遅くなって、4,5年すると一月遅い4月上旬になります。
12月に開花した冬至梅が、3月初めにはもうこんなになってます。一緒に写っている枝は、アシガラサンショウの新芽です。
ザロンバイの花がらが落ちた後の姿です。
1枚葉のユリは、3月上旬に葉を出し始めます。大きなユリは4月中旬に芽を出します。上の端にある葉は、ラン科のネジバナで、自然に生えて来たものです。
5,6年前に耐暑性の有るヤマユリの種子を蒔いて成育中の株です。自家受粉なのでようやく採れた5,6粒の種子を蒔いて、3株発芽してそこから残った1株で、2本の一枚葉はその木子です。順調にいけば、再来年には花を付けると思います。
次回は「アシガラサンショウ」を取り上げます。