立春のニホンタンポポ

2月初めに 散歩と買い物を兼ねて 街を歩いていると、街路樹の脇に シロバナタンポポが 1輪咲いているのを見付けました。良く見ると 花が3輪も付けてます。

f:id:tanemakijiisan:20240202170513j:imageこのタンポポも 温暖化と暖冬のせいで、真冬に花を咲かせたのでしょうか。在来種の黄色や白の花のニホンタンポポは、セイヨウタンポポに押されて 最近その数を大きく減らしています。外来種セイヨウタンポポの強烈な繁殖法に、在来のニホンタンポポは 太刀打ち出来ないからでしょう。セイヨウタンポポは、黄色の花を春から秋まで咲かせ、受粉せずに クローンで 種子を作ります。それに比べ ニホンタンポポの方は、黄色や白の花を 春だけ咲かせて 受粉して種子を作っている様です。これでは 在来のニホンタンポポの方が、種子の数で圧倒的に 劣ります。以前は花の裏側を見て、萼が反り返っていれば セイヨウタンポポで、花に沿っていればニホンタンポポと区別していました。でも 最近はニホンタンポポセイヨウタンポポの交配種が現れて、簡単に区別が出来なくなって来ています。

ニホンタンポポの内 白い花を咲かせるシロバナタンポポは、関西に多い様に思いますが、関東でも時折り見かけます。これにはまだ セイヨウタンポポとの交配種が、見られたと言う情報は聞いていません。私の情報不足で 実際はもう交配種が存在しているのかも知れませんが、どうでしょうか。この先は まだ交配種が存在していないとして 話を続けます。

今回紹介した株とは別に、近所の山道に差し掛かっ所でも 毎年春に咲くシロバナタンポポが有りますが、こちらは 春以外に花は見られません。シロバナタンポポは、花の色で直ぐに在来種と分かるので 助かります。シロバナタンポポは、関東では元々数が少なかったのですが、セイヨウタンポポが増殖しても 不思議な事に、更に数が減った様には感じられません。少数で安定している植物は、何か特殊な生き抜く能力を備えているのでしょうか。この花を見ると とても頑張って生き延びている様に思えます。