ウケユリの耐暑性

3月25日に ウケユリの栽培に挑戦する計画を投稿しましたが、その内の耐暑性については ほぼ結果が現れていますので、その途中経過を投稿しておきます。

今年はまだ株が小さく 花は咲きませんでしたが、7月末になっても まだ下の方の葉が 枯れて来ていませんので、このユリは かなり強い耐暑性を持っていると考えられます。またその栽培法については、今のところ ササユリやヤマユリの栽培法が適している様に見えます。最終的には もう2,3年かけて、種子の採取とその発芽の様子を見て 結論が出せると思います。多分このユリも ササユリやヤマユリと同じ生存戦略を採っている為と思われます。このウケユリが ササユリやヤマユリと異なる点は、元々強い耐暑性を持っている事です。これは このユリの野生株の数を回復させる活動の行程に、耐暑性を持った株の選別と増殖の行程は不要と言う事です。この選別の行程は 長期間かかり 大変な手間なので、これはとても重要な利点です。ですから その栽培法の確認を待たず 今からでも、このササユリやヤマユリの栽培法によって、現地で現在保有されている株を使って健全な種子をほ大量に採り、選別する事無く そのまま全てを自生地に播く活動を始めれば、絶滅危惧の危機が 早期に解消出来るのではと思います。もし 奄美地方でも 花粉を媒介する虫が減少していれば、この様に人が種子を作る必要が有ります。

f:id:tanemakijiisan:20230730171936j:image7月30日の状態です。

このユリを栽培してみて 少し意外だったのが、葉の間隔が詰まって草丈が低いのと 葉が小さいのと 葉の緑色が薄く黄緑色だった事でした。このウケユリは 奄美諸島の山間の半日陰の場所に自生するそうですので、耐暑性は強くても 直射日光が 7時間以上も有る場所では、本来の草丈より低く 葉も小さくなるのでしょう。ただ この株は 現地の自生株とは、少し違って来ている事も考えられます。でも 草丈が低く 葉が小さくても、今年は花と種子を作る養分は不要だったので、葉を一夏しっかり保っていれば その分球根が大きくなり 木子も採れ、来年は必ず花を付け 種子が採れる様になるでしょう。