時期外れのウメの発芽

夏の暑さがようやく収まって来た頃に、予想もしなかった ウメが発芽して来ました。このウメの種子は、種子の発芽抑制作用を調べる為に、6月下旬に実を採取して直ぐに、種子の外殻を外して 中身を取り出して、それを播いておいたものです。他にも殻を外した大量の種子を プランターに播いたものが 3セット有るのですが、それ等からは 全く発芽は見られません。普通のウメの種子を播くと、9月になると 発芽準備を始め、まず 中身が膨らんで殻が割れて 11月頃には根を出し、その状態で冬を越して 3月下旬に 地上に発芽します。この夏の終わりに発芽して来た株は、どうやら殻を外して播いた直後から発芽準備を始め、直ぐ根を出して 発芽したのでしょう。殻を外した事が この現象を誘発したのでしょうか。採取した実の果肉を取り除いて 直ぐに冷蔵すると 同様な現象が見られ、それを初秋に撒くと 晩秋には発芽して来ます。ただ 殻を外した種子でも 密集して撒くと、種子同士の何かの影響で 直ぐには発芽準備は 始めない様です。

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発芽した2本のウメの苗

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発根と発芽の状態