ヤマブドウの開花

ヤマブドウの花が咲き始めました。ヤマブドウは風媒花なので、花が咲いたと言っても 花弁も香りも無い地味な物です。花弁は キャブになっていて、開花と同時に外れてしまいます。ヤマブドウは 雌雄別株で 雌花と雄花が有り、両方が近くに無いと実はなりません。ちなみに 栽培種のブドウは、両性花で雌雄別株ではありません。

雄株の雄花

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去年は雄花が 雌花に比べて1週間ほど開花が遅れていたと思ったのですが、どうやら遅れて咲いた花だけを見て、判断してしまった様です。今年は雌花が開花する 3,4日前に咲き始めているのを確認しました。

雌株の雌花

今年は沢山の雌花が着きました。

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雌花は中央に 根元に子房の付いた雌しべと、その周りに 先端に葯の付いた雄しべで出来ています。でもこの雄しべは飾りで、稔性は有りません。ちなみに マタタビ科の雌株の雌花も、付いている雄しべは 飾りです。この飾りの雄しべは、葯を支えている棒が 真っ直ぐでは無く 湾曲する様に捩れています。この雌株は 去年は雌花が 4房着ましたが、実は殆ど出来ず 3粒しか採れませんでした。

両性花の可能性

去年は 雄花の観察は 1房しか見ていなかったので、その房が雌花より 1週間ほど遅く開花していた為、全ての雄花が 雌花の開花に間に合わなかったと判断してしまいました。そうなると 3粒出来た実は、両性花の自家受粉だった事になります。サンショウやヒイラギの雄株の中には、極一部にこの両性花が出来る株が有り、実がなる事が有ります。もしかすると この雌株もその様な株かも知れないと 期待したのですが、今年の雄株の開花状況を見ると、去年の自家受粉の判断は間違いで、その可能性は殆んど無い様です。でも もしかすると両性花かも知れないので、今年は雌花が開花する 1週間ほど前に、3房の雌花に袋を掛けて 実がなるか確認してみる事にしました。

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実がなる可能性は殆んど期待は出来ませんが、でも結果がどうなるか楽しみにしています。