ボタンにも温暖化の影響が

50年近くに亘って ボタンの実生株を育てて来ましたが、ボタンにも 温暖化の影響と思われる現象が現れて来ましたので、その現象を投稿します。

過去の事例

以前 初夏に誤って ボタンを刈り取ってしまい、その後直ぐに芽を出して その葉が冬を越して、日焼けはしましたが 1年以上持ちました。もしかしたら 常緑になったのかと 期待したのですが、今年の秋には枯れて 元に戻りました。この件については 9月に詳しく投稿して有りますので、興味がある方は それを参照して下さい。その現象にも 温暖化の影響が、少しは有ったのではと 思っています。

今回の現象

今度は 夏の終わりに 葉が枯れたボタンの株の根本から、1枚の普通の大きさの葉を出して来ました。この株には 不自然に刈り取る様な作業や 移植等の刺激は、一切与えていません。この株の 葉を落とした茎には、普通のしっかりした冬芽が付いていいて、その他の異常は 見られません。この様に 一つの株の中に 大部分の普通の状態と、季節外れの葉が出る異常な状態が混在する 変わった現象になっています。 何も変わった事をしないボタンに、この様な秋に葉が出て来る現象は、今まで 50年近く 一度も経験した事が有りません。

f:id:tanemakijiisan:20231116110853j:imageこの葉は 前回の経験から、大事に管理すれば 来年の夏まで維持されると予想されます。但し 前回の様子から 冬の低温下で 直射日光に当てると、葉が日焼けして 弱ってしまう事が予想されますので、今回は 12月から 3月中旬迄の間、ササの葉で囲って 日除けをしてみます。

温暖化の影響

この普通の大きさの葉が 冬芽からでは無く 地表から出て来た事は、夏の長い高温が刺激になったとしか考えられません。我が家のボタンは 全て実生株ですので、地表や地下から出る芽も シャクヤクでは無く 全てボタンです。以前から 二季性のボタンで 9月に新芽を出して、冬に花を咲かせる「寒牡丹」が有るのは 知っていましたが、その寒ボタンは 冬芽から伸びて成長する事と 葉は小さいので、このボタンは 寒ボタンとは違います。

このボタンに限らず 色々な植物に 温暖化の影響が現れていますが、次は どんな植物にどの様な現象として現れるか 注意して観察するつもりです。

今後の発現頻度と現象の変化

もし 温暖化の影響であれば、この様な現象が これから他のボタンの株でも 現れて来る筈です。この葉は1枚だけですので 春迄はそのままだと思いますが、葉の付け根には必ず芽が在る筈で、その芽が来春以降どの様な伸び方をするのか気になります。