忘れた頃に実を付けた柑橘

植えた年も品種も忘れてしまった株に、夏みかん風の実が成っているのを 昨日見付けました。多分20年以上前に、実生の苗をプラ鉢に植えたんだろうと思います。その鉢を敷地の垣根代わりに、庭の脇に置いておきました。実が成る期待はしていませんでしたので、内側の枝のトゲは 毎年丁寧に取り除いている程度の管理しかしませんでした。昨日 家の前の通りを歩いていて、何気なく垣根の方を見ていたら、僅かに黄色みの付いた 夏みかんによく似た実が、2個付いているのに気が付いて びっくりしました。

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私は 買って来た果樹の苗を 鉢植えにする事はしないので、この株が実生である確率が高いのです。この株は 鉢の底から根を出しているので、成長がかなり阻害されている筈で、その為 早く実を付けた可能性があります。以前 ユズの仲間の実生株を育てた事が有りますが、実が成り始める迄 20年以上かかりました。その実は ユズやスダチに比べて、果皮の香りや果汁の面で 少し劣る様に感じるものだったので、実が成る迄はと 邪魔を我慢していましたから 伐採しました。

やはり実生の果樹は 時間がかかりますが、柑橘類は 特に時間がかかる様です。ただ 今回実を付けた株は、実を期待せず 忘れていたものですから、長く待った気がせず 何か儲けもの と言う感じです。

この果実の評価は、来春に食べてみると 分かると思います。甘味,酸味,果汁,香り,皮の剥き易さ等で判断します。実生の果実で 商品価値の有る物が出来る確率は、一般的に 1%も有りません。もし 仮に良い物であれば、まずは挿し木で増やしてみるつもりです。その結果は 食べてみてから また 投稿します。