剪定屑の使い途

お盆休みを控えて 庭木が大暴れしているので、外から目立つ枝だけでもと 剪定しておきました。それでもかなりの枝の量になりました。我が家では 植木の剪定屑は ゴミとして出さず、細かく裁断して 色々な用途に利用しています。細かく裁断すると 枝の体積は、3分の1から4分の1程になります。この剪定屑の処理方法と使い途は、夏と冬では異なります。

夏季の剪定屑は、直径1cm以下くらいの小枝と青葉を使い、太い枝は 乾燥させて焼却します。この屑は 水分を多く含んだ 生の枝や葉なので、何に使っても 半年もすれば 消えてしまいます。

晩秋から冬季の剪定屑は、葉が落ちた小枝や 葉を外した常緑樹の小枝は、細かく裁断して 十分に乾燥させてから使います。外した常緑樹の葉は、夏の剪定屑と同じ使い方をします。完全に乾燥させた小枝のチップは、水遣りの水が掛かっても 簡単には腐りません。細い方から徐々に腐って行き、1,2年は持ちます。この小枝のチップは 主に鉢植えの乾燥防止用と養分の補給として使い、減った分だけ 毎年補充して行きます。

夏の剪定屑の使い方

・樹木の根元の乾燥防止用に使います。特にサンショウは 木が大きくなると、根張りが浅いので 水不足で枯れてしまう事が有ります。そこで 幹から周囲1m程の範囲に、この剪定屑を 暑さ5cm程にして 敷き詰めておきます。ただし 幹から20cm程は、敷かずに空かしておきます。虫は何も無い地表を這うのは嫌うので、木に虫が付き難くなります。こうしておけば 1月くらいの雨無しの日照りにも耐えられます。

・通路の維持管理用に使います。人が何時も通る地面は、地面が固まり易く 凹んで来てしまいます。そこに定期的にこの剪定屑を敷き詰めておきます。そうすれば 土が固まらず 凹む事も無く、その通路の下に伸びて来た根を傷める事も防げます。

・除草作業の手間を省く為に、必要な場所に敷き詰めておきます。雑草が伸び過ぎては困る場所や 除草作業のし難い場所に、この剪定屑を 厚く定期的に撒いて置くと、雑草が殆ど生えて来ません。雑草の種子が撒かれても 発芽する前に、腐朽菌にやられてしまうのでしょう。先の通路などは 広めに撒いて置くと、通路に草が覆い被さらなくなって 通り易いです。

・庭の肥料分の補給としても、かなり役立っている筈です。我が家では 鉢植えを含め 果樹や樹木には、購入した肥料は一切使っていません。台所の生ゴミは 2基のコンポスターで処理していますので、その周りには 少しは肥料分が 滲み出ていると思います。

f:id:tanemakijiisan:20230812092347j:imageイヌマキの生垣を剪定した枝と葉を、作業用通路に敷き詰めた状態です。