今年の緑枝挿しの結果

6月13日に 今年の緑枝挿しの様子を投稿しましたが、その結果が出ました。5月3日に挿木して、7月3日に覆いを取り外しました。途中 2日から3日おきに 換気をしましたが、給水は 一度も必要有りませんでした。

f:id:tanemakijiisan:20230710202913j:image覆いを外して 小枝のチップを敷いた状態です。左の枝は サンショウで 8本全部が活着しました。右の2本は シデコブシで、5本挿して2本がまだ生きています。でも 上側の1本は 緑が少し薄く、枯れてはいませんが 発根はしていません。この枝は 覆いを外して 1週間程して、枯れてしまいました。発根していると 挿し穂であっても、来春の小さい冬芽が確認出来ますが、この枝は その芽は出来ていませんでした。

活着率

活着率は サンショウは100%で、シデコブシは 20%でした。シデコブシは 枝を採取する親木に 少し弱りが見受けられ、揷し木に最適の部位の枝を採取出来ませんでしたので、その分成績が悪かったと思われます。挿し床の 温度,湿度,日照の条件は、サンショウの結果から見て 問題は無かったと思われます。でも シデコブシはやはり、揷し木の難しい樹種と言えます。ただ 業としてでは無く 趣味として扱うので有れば、1本でも活着すれば それで十分です。

サンショウの注意点

サンショウは 簡単に揷し木が出来るのですが、密植して揷し木をする時は 次の点に注意してください。同じ木の枝を揷し木する場合は 問題有りませんが、違う木の枝を密植して 揷し木をしてはいけません。挿し床の様な空気の澱む環境では、活着した後に 葉が擦れ合うと 全部が枯れる現象が起きる事が有るのです。サンショウには 独特の植物フェロモンの働きが有り、隣接していると 自らを枯らしてしまう事が有るのです。