ギンモクセイの実

庭のギンモクセイの枝が 通路に伸びて来て 邪魔になって来たので、太さ1cm程の下枝を2本伐採しました。数年前にも この木が 隣のウメと枝が重なり合って来たので、数本の枝を伐採した事が有りました。その時 切った枝の葉を一枚一枚取り外して 実を確認してみたところ、数個の実が確認出来ました。そこで今回も同様に 全ての葉を外して、実を調べてみました。するとやはり 3個の実が見つかりました。今回は枝を切る前に 外側から丁寧に 実がついているか調べたのですが、実は1つも確認出来ませんでした。以前実を見付けてから 毎年秋に実を調べているのですが、一度も実を確認した事が有りません。でも 今回の結果から判断すると、多い少ないは有っても 毎年実が成っていると推察出来ます。このギンモクセイの実が成る現象は、時々報告されている様です。

これに比べ キンモクセイの方は、この様な報告は全く見られず 私自身も見た事が有りません。このギンモクセイとキンモクセイは、昔中国で ウスギモクセイの枝の中に、とても香りの強い枝が 枝変わりで出現し、それを揷し木で増やしたものと考えられます。ただ キンモクセイの方は 雄株のウスギモクセイからで、ギンモクセイの方は 雌株のウスギモクセイからだったのでしょう。そこで ギンモクセイの方が 実を付け易いのでしょう。

同じモクセイの仲間で ヒイラギが有りますが、この雄株にも実を付けるものが有ります。以前一度だけ同じ様に実を調べて見た事が有りますが、ギンモクセイ程多くは有りませんが 2個見つかりました。こちらは 雄花の中に 両性花が含まれていたのでしょう。サンショウの雄株の中にも 両性花が含まれて、実を付けるものがあります。

これ等の事から 植物界では、雌雄別株の植物でも かなりの確率で常時 雌雄の中間のものが現れ、それが厳密な検査がされない為に 表に出ないのでしょう。植物にとっては 人間が考える様に、雌雄を厳密に区別する必要は無いのでしょう。人間界でも 最近は男女の区別が だいぶ緩和されて来た様ですが。

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