デワノマタタビの苗のその後

5月13日に デワノマタタビの種播き2ヶ月後の発芽状況を投稿しましたが、更にその2ヶ月後の状態を投稿しておきます。

f:id:tanemakijiisan:20230711103211j:image上半分がデワノマタタビの苗です。下の1本の草は 青紫蘇でした。下半分は ミヤママタタビに適用した低温処理をして播いた部分ですが、今になっても1本も発芽しませんでした。中央に 一緒に写っている黄色い実は、取り残したウメの実で 7月10日に落下した物です。デワノマタタビとは何の関連も無いのですが、写真を撮る時に 側に落ちていたので、ついでにこの投稿に相載りさせて貰いました。本体のウメの実の収穫は 今年は5月6日に行い、全部梅酒として使いました。早咲きの冬至梅なので 外観は青梅でも 5月初めには、もう種子は熟しているので 収穫出来るのです。更にこの株は 母親の青梅性も 少し引き継いでいるので、取り残した実は 7月に入る迄 黄変せず、枝に付いたままなのです。

本筋のこのデワノマタタビの苗は、純粋なデワノマタタビでは無く、多分何処か近くのキューウィの雄株の花粉を受粉して 出来た実です。この近くに デワノマタタビの雄株が有る可能性は 全く無いからです。ですから これ等の苗は、デワノマタタビとキューウィの種間雑種で、色々な形質を持っていて 一つとして同じ形質の株は 無いと思います。その中に 果樹として価値の有る形質を持っている株は稀で、多分この集団の中にも それは無いと思います。その良い物が出る確率は、宝クジで 100万円を当てるよりも 遥かに高いと思いますが、でも その結果が出る迄10年以上掛かるのでは、誰もそれをやる人はいません。また折角花が咲いても 雄株であれば、その苦労は無駄になってしまいます。

この様な訳で デワノマタタビの発芽条件を確認する為とは言え、折角出来た苗を捨ててしまうのは、とてももったいなく 申し訳ない気分になります。