ヤマブドウの揷し木

ヤマブドウは揷し木で苗が作れます。揷し木の方法は 緑枝挿しも出来ますが、春挿しの方が簡単で楽に出来ます。今年もやってみましたので、その今の状態をお見せします。

挿し方

2月にヤマブドウの蔓の剪定をします。野生植物なので 園芸種の様な強い剪定はせず、混み合った部分と他の木に絡んだ蔓を切り取るだけにしています。切った蔓の中から充実したものを選んで、3節の長さに切り分けて 挿し穂を作ります。それをプランターの挿し床に挿しておきます。

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活着

4月中旬になると、半分ほどの挿し穂が 芽を出して来ました。5月から6月にかけて 葉が少し大きくなると、根を出して活着し 更に蔓を伸ばして来ます。ただ 芽を出した挿し穂の内 1,2割は、根が出ずに枯れてしまいます。活着した苗は 秋に掘り上げて定植します。仕事で無く 趣味として栽培している者にとっては、この程度の活着率であれば十分です。

ちなみに ヤマブドウは雌雄別株なので、雌雄の株が必要ですが、雄株の方が活着率は少し高い様に思います。

その他の植物の揷し木

一般的に 春揷しは、枝に多くの栄養分を蓄えた落葉樹に適しています。枝の細い落葉樹には、根を作る迄に 葉を広げる為の養分は無いので 不向きです。ボタンは枝は太くても 枝に養分を蓄えていないので、揷し木は出来ません。

緑枝挿し

緑枝挿しは 葉を広げた後の枝を使うので、枝に養分が無くても揷し木が出来ます。殆どの植物に適用できますが、春揷しに比べ 特殊な装置と長期の小まめな手間がかかります。この緑枝挿しの簡易装置と詳しい方法については 後日投稿します。

去年緑枝挿しした「シダレアカシデ」の芽出しした苗の状態を見て下さい。シダレアカシデはとても枝が細いので、春揷しは出来ません。

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